因果応報について詳しく教えて。
仏教の教えでもある因果応報。
本記事では因果応報の意味や、知ることで得られることを解説します。
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因果応報とは
揺るがない法則
【応報】行為の善悪に応じて受ける苦または楽の報い。
鏡の法則や原因と結果の法則という言葉を聞いたことがありますか？
因果応報も同じで、自分の行いは必ず自分に返ってくるという教えになります。
因(原因)果(結果)応(応じた)報(報い)＝自業自得も同じ意味。
結果が起きるのには行為が必要で、行為には原因があります。
仏教では因果応報を以下の3つに分けて説明しています。
②悪因悪果(悪い原因は悪い結果をもたらす)
③自因自果(自分の作った原因は自分に対して結果が返ってくる)
かぼちゃの種からダイコンは育たず、ダイエット本を読んでも運動しなければ痩せません。
因果応報とは自分に対して責任をもつということになります。
タイムラグがある
原因に対しての結果は、3つのタイミングで自分に返ってきます。
・順次生受
・順後次受
【順現報受】
自分の成した行為の報いがその場で返ってくる。人を殴るとその場で相手の反撃や法の処罰を受けることになる。
【順次生受】
自分の成した行為の報いが少し後に返ってくる。人の陰口を言った時、数日後に陰口が本人に伝わり何らかの報いを受けることになる。
【順後次受】
自分の成した行為の報いがずっと後、もしくは子供や孫の代で返ってくる。
嫌がらせを受けていた相手がその後社長になり、立場が逆転し報いを受けることになる。
因果応報は原因を作った人の好き嫌いや善悪は関係なく、原因に対してさまざまな要素があり結果があるというシンプルな法則になります。
心理に例外はない
あの時は法則が適応されるがこの時には適応されないということはなく、因果応報という心理は絶対的な法則になります。
日本と韓国・中国の問題やロシアとウクライナの問題も、歴史という原因があるから現状にこうした結果が起きている。
与えたエネルギーは必ず返ってくるように自然の摂理ともいえます。
自分の言動を改める指標として存在する教えだよ。
因果応報は重力と同じで誰にでも当てはまる絶対法則で、それぞれ報いが返ってくるタイミングには誤差があります。
因果応報において気をつけること
悪い結果が返ってこないために、日常生活で注意すべき点を紹介します。
いじめや悪口
いじめや悪口は自分自身の運気を下げ、回り回って自分に返ってきます。
相手を非難する人は自信がなかったり、自分自身を愛せていない人です。
相手の短所に目が行く人は、自分も嫌な人間になっていることを知っておきましょう。
争いは同じレベルの人同士でしか発生しません。
このような波長の中では満足いくはずもなく、永遠に満たされることはないでしょう。
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マイナス思考
人間の脳は、マイナス思考になるようにできています。
マイナスに物事を考えることで、できるだけ危機を避けようとする本能のため。
そのため放っておくと私たちの脳はネガティブな思考に流されてしまいます。
聖人として崇められるマザー・テレサは次の言葉を残しています。
言葉が変われば行動が変わる
行動が変われば習慣が変わる
習慣が変われば性格が変わる
性格が変われば運命が変わる
思考はすべてを変える力をもっています。
本能的に起こるマイナス思考を止めることで、良い運気を引き寄せられます。
言葉
ことだまとも言われるとおり、言葉にはエネルギーがあります。
口癖がその人を創るともいわれ、言葉は思考や感情にも影響を与えます。
ネガティブなことを無理やりポジティブにする必要はありません。
「こういう出来事があったらそりゃ嫌な気分になるよね…」と自分自身に理解を示しましょう。
言葉に出しにくい場合はこころの中で唱えるのも効果的。
マイナスの感情をただ確認するだけでも効果があります。
この世に無駄なことは1つもなく、必ずその出来事はあなたを成長させます。
おすすめの言葉は「感謝」
・感謝は幸福度や人生の満足度を高める
・感謝を言われた相手の気持ちを良くする
感謝は伝えた人や言われた人、お互いの波動を高めます。
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因果応報のスピリチュアルな意味
カルマ
カルマはインドのヒンディー語が語源で業（行為）を意味し、自分の運命は業が要因で生み出されています。
・口業
・意業
行動での行いを身業・喋ることでの行いを口業・心での行いを意業と言い、これらを身口意の三業と呼ぶ。
仏教では人の行いを、身体と口と心の3方面から読み解きます。
業力不滅
身体と口と心の3つで創られた行いには結果を生み出す力があり、どんな些細な行為にも力として本人に宿り消えずに残るという教えになります。
この世は自分の業・行いのなせる世界であり、人のせいにできず全てを受け入れよという教えともいえます。
コンプレックスや現状での悩みは、前世からの繰越であると言われているね。
カルマは因果応報と同じで自分の行いが原因を作るという教えで、消化されなかった業が来世の宿命として繰り越されます。
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前世の宿命
前世で創った因果を現世で人のせいにしていると、状況は悪化します。
・現状がつらいのは因果が出ている証
・因果が出てきたことに感謝する
因果は出ると消えるため、現状に抗おうとしてはいけません。
起きた嫌なことに対して人のせいにしていると因果が大きくなり、来世や子供に渡すことになります。
正しければ現状は良くなる
現状の悩みに対して因果が浄化されていると感謝できれば、悩みは次第に消えてなくなる。
悩みには必ず意味があるため、つらい出来事を知ることはルーツを辿ることに繋がります。
それは親か祖父が人のことを息をつけないほど怒鳴りつけた因果が子供や孫に回ってくる。
身に起こること全てに意味があり、嫌なことは因果を浄化させるために起きています。
悩みや嫌なことを周りのせいにせず受け止めるマインドを提唱してくれている。
前世からの宿命が因果として現世で表れており、悩みに対しての受け止め方を教えてくれています。
因果応報を知ると得られること
因果応報を通して伝えたいことは、悪い行いをしてはならないということではありません。
サッカーで味方にパスをするとき、強すぎたら相手が受けづらいですよね？
加減を考えて出されたパスは簡単に受けられます。
ここに良い悪いという判断はなく、運動の法則になります。
相手を思いやる気持ちがあれば、その行為が仮に失敗に終わっても相手に伝わる。
逆に嫌々相手のために親切にしても、事務的に受け取られてしまいます。
シンプルにそのような気持ち(原因)は、そのような結果を生みだしますよという法則です。
この法則を知り、いまの結果は少し前の「あの原因があったからかぁ」と理解する。
これだけで魂のレベルは高まります。
相手があんな反応を示して「腹立つ！」ではなく、少し前の「あの言動が問題かも？」と考える。
結果だけをみて一喜一憂するのではなく、それに至った経緯に目を向けましょう。
そうすることで思考力も高まり、世の中をより冷静に見る力が養われます。
因果応報のまとめ
因果応報は自然の摂理のため、さまざまな日常に応用できます。
あんなこと言ったから見返りが怖いなではなく、ただ法則として受け入れましょう。
自分に責任をもつことで、魂のレベルが上がります。
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